シリーズお役立ち情報
介護現場のWi-Fi環境の整え方
通信環境のご相談を受けることもあります。
ケアコラボはスマホやPCを使って記録、参照を行います。
デバイスはもとより、どのような通信環境を用意すればよいのでしょうか。
いくつか、サービス提供の視点でみていきたいと思います。
施設型でのご利用
特養やデイサービスなど、施設内での記録をするケースです。
この場合は、施設内にWi-Fi環境(無線LAN)を用意し、スマホはWi-Fi接続します。
すでに施設内にWi-Fi環境が整っているなら、スマホを用意するだけで、すぐに利用できます。施設のWi-Fi環境を利用するので、スマホ通信料金も気にしなくてよいですし、安定したインターネット接続が提供されます。
これから新しくWi-Fi環境の導入を検討されている事業所もあるでしょう。
Wi-Fi環境導入のポイントをあげてみたいと思います。
利用する現場に電波が届いているか?
そもそも電波が届いていないと通信できません。Wi-Fi環境設置には、AP(アクセスポイント)と呼ばれるアンテナを施設内に設置することになります。
Wi-Fiの電波は、壁や上階・下階など障害物により遮断されたり、減衰されたりします。電波は目に見えないので、届いているかどうかを判断するのは、実際に接続を試みたり、計測したりするしかありません。
この部屋に届くが、あの部屋には届かないとか、そういう場合は障害物の影響だったり、そもそも広すぎてAPが不足しているということも考えられます。
速度は充分か?
ケアコラボを快適に使うためには、ある程度の通信速度は必要です。写真や動画の記録を快適にご利用いただくには、概ね 20 Mbps 程度であれば問題ないと考えていますが、使用するスマホの性能にもよるので、あくまで目安とお考えください。
通信速度が遅い場合、以下のような原因が考えられます。
- ひとつのAPに多くのスマホが接続している
- AP自体の性能が低い(古い機種、またはファームウェアのアップデートしていないなど)
- インターネット接続自体が遅い(有線でインターネットしても遅い)
気になるのは、Wi-Fi環境を整備するための費用です。
例えば、一つの部屋だけで使えればよいうということであれば、量販店でWi-Fiルーターを買ってくれば、1万円くらいから始められます。
フロア全体や各階で、というこになると専門的な工事をして敷設したほうが見栄えも運用も安全です。規模による見積もりになってしまい、ピンからキリまで。数十万円から、数百万円でしょうか。Wi-Fi環境導入または改善においては、詳しい人または情報システム部門が法人内にあるようなら、そこに相談するのが良いでしょう。また、そういう部門や担当がいない場合は、普段お付き合いのある業者さんに相談するのも良いでしょう。
※簡単な接続速度の測り方
こちらのサイトにアクセスすることで通信速度を計測できます。
居宅系サービスでのご利用
訪問介護など、施設外で記録をするケースです。
スマホにSIMを用意し、通信キャリア経由でインターネット接続します。
Wi-Fiルータを別途持つことで、Wi-Fi経由でインターネット接続も可能です。が、主にはスマホ単体で使うケースが多いでしょう。音声通話とデータ通信の両方できるような契約でスマホを使うケースがメインだと思います。
既存のガラケーを機種変更してスマホへ交換されるケースもあり、施設外で使うケース、台数などを検討すると良いでしょう。
注意点)施設外にも公衆Wi-Fiスポットがありますが、セキュリティに不安のある設備もあります。よくわからない場合は、使用を控えたほうが安全です。
まとめ
インターネットに接続する方法は、施設内Wi-Fiを使うか、通信キャリアを使うか?ということです。施設内Wi-Fiは、環境によって導入や改善方法が異なってきます。信頼できるネットワークに詳しい業者さんと相談されるのが良いかと思います。
ケアコラボ社でも相談を受け付けておりますので、まずはお問い合わせください。